みなさんが目指す小学校の教員免許状を取得するには、一般的に短期大学・大学で教師にとって必要な技能や知識を、身につけるために学ばなければいけません。
では、学校でどういったことを学ぶのかというと、大きく分けて2つあり「教科に関する科目」と「教職に関する科目」です。
「教科に関する科目」と「教職に関する科目」は、どんな学習をするのか分かりやすく説明しますと、
教科に関する科目は、基本的には算数・国語・社会・理科・体育・音楽・図画工作・家庭・生活の科目を勉学します。
これは、みなさんが生徒さんに教える科目について、まずはあなたが教えるべき科目基礎を勉学します。
今では、みなさんの得意分野など興味ある分野を中心に勉学していきます。
教職に関する科目は、教師としての心構えや、各教科を生徒に分かりやすく教えるための知識や技能を勉学したり、また生徒の心情等を理解するための心理学などを勉学します。
法律上「教職に関する科目」を、下記のように分類されています。
Wikipedia参照
科目 |
内容に含めることが必要な事項 |
科目の名称の例 |
教職の意義等に関する科目 |
教職の意義及び教員の役割 |
教職入門 教職概論 教育職の研究 教職原論 教育職業論 教師形成論 教職の役割 教師論 教師入門セミナー 教職の理解 教職教育学 教職論 |
教員の職務内容 |
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進路選択に資する各種の機会の提供等 |
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教育の基礎理論に関する科目 |
教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想 |
教育原論 教育原理 教育史 教育基礎論 教育人間学 発達教育学 教育環境学 |
幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程 (障害のある幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程を含む) |
教育心理学 学習心理学 障害児心理学 認知発達心理学 学校教育心理学 学習・発達論 幼児教育心理学 |
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教育に関する社会的、制度的又は経営的事項 |
教育行財政 教育行政学 教育法概論 教育社会学 教育制度論 |
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教育課程及び指導法に関する科目 (学習指導要領、教育要領に即し、包括的な内容を含む) |
教育課程の意義及び編成の方法 |
教育課程論 教育内容論 |
各教科の指導法 |
○○科教育法 ○○教育論 教科教育法(○○) ○○科指導法 |
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保育内容の指導法 |
保育内容(○○) ○○(指導法) ○○指導法 ○○の保育 ○○教育論 保育指導法 |
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道徳の指導法 (幼稚園免許、高等学校免許のみの取得の場合は、不要) |
道徳教育論 道徳教育の研究 道徳の指導法 |
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特別活動の指導法 |
教科外活動論 特別活動論 特別活動の指導法 特別活動の研究 |
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教育の方法及び技術 (情報機器及び教材の活用を含む) |
メディア教育論 教育工学 教育の方法と技術 教育情報論 教育測定及び方法 教育方法論 教育方法の研究 |
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生徒指導、教育相談及び進路指導等に関する科目 |
生徒指導の理論及び方法 |
生徒指導の理論及び方法 教育臨床心理学 生徒指導論 |
教育相談(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む)の理論及び方法 |
教育相談 学校カウンセリング 児童・生徒との対話 |
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進路指導の理論及び方法 |
進路指導論 |
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幼児理解の理論及び方法 |
幼児心理学 |
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・教育実習 ・養護実習 (養護教諭の場合) ・栄養教育実習 (栄養教諭の場合) (教育実習・養護実習・栄養教育実習に係る事前及び事後の指導を含む) |
事前及び事後の指導 |
教育実習事前事後指導 |
校外実習 |
教育実習 養護実習 (養護教諭の場合) 栄養教育実習 (栄養教諭の場合) |
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教職実践演習 |
(教職実践演習を履修する者の「教科に関する科目」および「教職に関する科目(教職実践演習を除く)」の履修状況を踏まえ、教員として必要な知識技能を修得したことを確認する。) |
教職実践演習 保育・教職実践演習 |
また、小学校教員免許状を取得するには校外活動として、介護体験も取り組む必要があり、養護学校や社会福祉施設等に7日間以上出向き、高齢者の方や障害者の方と接し、教師として社会とのつながり、人と助け合うということの大切さなどを、みなさん自身が身をもって体験します。